こち亀と特許が好きな人のブログ

こち亀に登場するアイデアと実際の特許出願案件とをなんとなく紐つけて紹介していきます。山田山田男さんから引き継ぎました。

32_美形度判定装置(121巻)特許出願人:有限会社開発顧問室、スカラ株式会社

こち亀のアイデア×特許出願の紹介>

32件目は、美形度判定装置に関するものです。(2000年7月掲載、コミック第121巻6話「両さんの財政指南!?の巻」)

財政不足の町内会を救うため、あらゆる物に税をかけて税金を徴収するお話。アイデアの1つとして、画像に基づいて自動判定した美形度に応じて、「いい男税」「美人税」を徴収するという内容が描かれています。

ランク付して税金を計算するアイデアまでは含まれていませんが、美形度を測定する内容については、例えば特許第3868089号に記載されていました。

出願人:有限会社開発顧問室、スカラ株式会社

出願日:1997.12.16

特許として権利化された内容が記載された【請求項1】は以下のとおり。

【請求項1】

 判定対象の顔を撮像して得た顔画像に画像強調処理を施すことにより、前記顔画像を撮像された者の顔の美形度を判定する装置で実行される方法であって、

 前記装置が実行する、前記顔画像から、明るさに関して区別した複数の領域で表される判定用顔画像を作成する過程、

 前記判定用顔画像と、理想的な顔についての理想顔画像とを比較し、前記判定用顔画像と、前記理想顔画像とがどれだけ接近しているかを判定する過程、

 前記判定の結果に基づいて、前記判定用顔画像が前記理想顔画像に接近している場合ほど美形度が高いとして、前記顔画像を撮像された者の顔の美形度を定量化する過程、

を含む美形度判定方法。 

予め用意しておいた「理想顔画像」と、カメラを用いて撮像した顔画像とを比較することで美形度を定量化するという内容のようですね。【0003】によれば、顔は大別して3タイプに分けられ、その形状に歪みがあるか否かで美形度を客観的に評価するようです。

【0003】
一般に広く美人と認められているモデルや俳優などの顔を明暗に関して分析すると、そこに大きな共通点を見出せる。それは、顔画像をこれに画像処理を加えることで明暗について区画した領域で表すと、その領域の輪郭形状が整っているということである。より具体的に言えば、顔には明暗の領域に大別して3タイプが認められる。それは図5に模式化して示すように、明領域の形状が逆三角形のタイプ〔図5の(a)〕、卵形のタイプ〔図5の(b)〕、及びクローバーリーフ形のタイプ〔図5の(c)〕である。そして一般的に美人と言われる顔では、その顔におけるタイプの明領域乃至暗領域の形状が整っている。つまり例えば逆三角形のタイプであれば、その逆三角形の形状に歪みや乱れなどが無いか、少ないことが美人の印象をもたらす大きな要因となる。したがって明暗による領域で表した顔画像を利用することにより、顔についての美形度などの印象を客観的に判断することができる。また顔の老化の程度つまりしわや皮膚の弛みなどの程度についても同様なことが認められ、老化度が高くなるほど明領域乃至暗領域の形状に乱れなどが多くなる傾向があり、これらのことから老化度を判定することができる。その他の上記各要素を評価するに当たっても、その顔における明領域乃至暗領域が重要な材料となる点については共通する。

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特許第3868089号の図5

ちなみにイケメン税については経済アナリストの森永卓郎氏も提唱しており、その旨は海外におけるニュースメディアにも取り上げられたようです。*1

 

参考記事:イケメン税で社会保障?森永卓郎さんの発言が話題になっている! - NAVER まとめ

 

以上

山田山田男