こち亀と特許が好きな人のブログ

こち亀に登場するアイデアと実際の特許出願案件とをなんとなく紐つけて紹介していきます。山田山田男さんから引き継ぎました。

39_高性能な嘘発見器(132巻)特許出願人:カシオ計算機

こち亀のアイデア×特許出願の紹介>

39件目は、高性能な嘘発見器に関するものです。(2002年11月発売、コミック第132巻5話「本音で行こう!の巻」)

携帯電話に接続して使用すると会話しながら相手の嘘が分かるという高性能な嘘発見器「証人喚問君」を開発するお話。例えばカシオ計算機からは、携帯型の嘘発見器についての特許出願がありました。

特開2004-246275(出願日 2003.2)

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特開2004-246275の図1(左)と図10(右)

【課題】話者の会話が終了した段階で、会話全体の嘘の数から嘘の頻度を算出し、画面に表示すること。

【解決手段】入力された音声信号について、較正プログラム204に基づく較正処理を実行し、真実状態値を真実状態値テーブル304に記憶する。そして、入力された音声信号に対応する、振幅レベルと、真実状態値テーブル304に記憶された振幅レベルを比較し、発散度を決定する。そして、その発散度を利用し嘘判定を実行し、嘘をついている場合は嘘カウンタに1を加える。全ての処理の終了後、表示画面W100に、嘘頻度、および全体嘘レベルグラフを表示する

【0007】
更に、従来の嘘発見器は比較的大型であったため、話者に嘘発見器であることを意識させてしまう。すると、話者の緊張度合い等に変化が生じてしまうため、正しく計測することが困難であるという問題も生じていた。

【0108】
以上、3つの実施の形態について本発明を腕時計に適用した場合を例にとって説明したが、本発明にかかる嘘発見器は、上述の実施の形態にのみ限定されるものではなく、例えば携帯電話に適用するなど、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加え得ることは勿論である。

 

腕時計や携帯電話等の小型デバイス嘘発見器の機能を設けて、嘘か否かをこっそりと判定できるようにするという内容のようですね。こち亀に登場するような高性能な判定が可能だとすると、人間関係を破滅に導くような発明かもしれませんね。

いつ頃から発売されているかは不明ですが、携帯型の嘘発見器は以下製品がありました。

上記動画の0:19によれば、ディスプレイに表示された林檎マークの形状によって情動のレベルが測定できる仕様のようです。

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以下フリマサイトでは1,700円で売っているようです。(2018.10.27現在)

<参考文献>

ポリグラフ(polygraph)という道具がある。その名称は‘poly’+‘graph’に由来するが,それはこの道具が「複数の」シグナルを同時に「記録する」からである。複数のシグナルとは,人の生理にかかわるそれ,つまり呼吸,脈拍,血圧,発汗などを指す。嘘をつく人は,それを自分が自覚し,そのときの精神の緊張が当人の生理的な反応を引き起こす,これがポリグラフを支える理論である。だからか,日本語では嘘発見器という。

以上

山田山田男